あと2週間

陣痛が7分おきになったら産婦人科へ

妻が妊娠中なのだが、いよいよ出産予定日まで2週間を切る。もうすぐ生まれるということで周囲が騒がしくなってきた。私と妻の双方の母親からメールなどで様子の問い合わせが頻繁にくる。しかし、そんなことを聞かれてもまだとしか返答が出来ない。産婦人科での検診でも特に何も言われていないのでどうしようもないのである。とにかく陣痛が7分おきになったら病院へ電話をしろという指示があっただけだ。これは初産の場合のようである。入院用に病院へ持っていくものは用意してあるので出来ることは既に全てしてある。

新生児は1ヶ月は外出不可

別件で妻の車にチャイルドシートを取り付けなければならない。これは天候が悪く先延ばしになってしまっている。出産が終わって退院したあとだが、子供は1ヶ月ほど外出できないらしい。妻もそれに合わせて1か月間ほど実家に帰ることになっている。妻の実家には妻の両親がいて妻の祖母も合わせて帰ってくる。私も仕事で家を開けなればならないのでどちらかというとこっちの方が安心である。妻の車ごと実家に行ってしまうので天候の間を縫ってチャイルドシートをとりつけねばならない。


もうすぐ臨月

あと数日で臨月へ

間もなく臨月に入る妻の定期検診で産婦人科へ行く。この頃には健診中に近所のスーパーで買い食いするのを妻に止められていたのでコンビニエンスストアや銀行などで用事を済ませて駐車場で待つ。健診後に一緒に昼食を食べに行くことになっていたのである。

健診はいつもより時間がかかり1時間ほどかかる。妻曰く赤ちゃんの成長は順調で2400グラムまで育っているということだった。来週以降であれば生まれても特別に早産ではないということでいよいよ佳境である。

子供の方は順調なのだが本人の体重が減っているのでもっと食べるようにと言われたそうだ。お腹の中で胎児が大きくなって胃袋が圧迫されて食欲がわかないのである。そこでさっそく妻が行きたいと言っていた喫茶店へ行く。 “もうすぐ臨月” の続きを読む


好物のお好み焼きと最後のケーキ

好物のお好み焼きを嗜む

今日は出産まで1ヶ月となった妻の定期検診だった。検診中は既に定番になっているのだが産婦人科のすぐ近くのスーパーへ行ってお好み焼きとコーヒーで時間をつぶす。たしかこの頃になって私が毎回買い食いしていたことが妻に発覚して顰蹙を買ったのである。

妻にしてみれば心配に心配を重ねて検診に望んでいたらしい。私としては順調情報が聞けるとしか思っていないのでフードコートでお好み焼きを嗜む元気もあるのである。性格の違いなのか危機感や想像力の問題なのか。これも今となっては良い思い出である。

この検診の際もいつも通りの45分くらいで妻が戻ってくる。やはり子供は順調に2200gまで育っているということだ。予定日も変わらず大晦日なのである。医者の予想では3000g弱で生まれてくるということだ。私が3800gのビッグサイズで生まれているので息子は小さいような気がするのだがそれでも平均ちょっと下ということらしい。

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波乱の大晦日

逆子からの脱却

妊娠9ヶ月目の妻の定期健診で産婦人科へ行く。前回まで健診の都度、逆子状態と正常状態が入れ替わっていた。今回の健診で逆子だった場合はここからの回転はほぼ見込めないので帝王切開が濃厚になる。割と大事な局面だったのが検査の結果、正常状態だった。ここから逆子になることはもうなさそうなので一安心である。

ただ胎児の体重がそれほど増えていないようだった。妻の考えでは逆子状態のときに体重が大きく計測されているような気がするということである。前回から増えてはいないものの予定通りくらいの重さであり問題はないようだ。順調で何よりである。 “波乱の大晦日” の続きを読む


壁を越えろ

思考の壁を越えられない父親

妻が妊娠9ヶ月で出産予定日が大晦日である。生まれてくる子供の性別も男の子でほぼ確定なので名前を考えている。命名の本を2冊読んで私なりに候補を絞ってみた。

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名前の候補として5件ほど上げたのだが、全て妻にあえなく却下される。ソウルとかマカオとか地名から私の思考が抜け出せなかった。これが私の限界である。

逆に妻の方は候補を2つに絞ってきていてなかなか良い名前だった。オリジナリティはあるが奇をてらった名前ではないし漢字に込められた意味もある。考え抜かれているのである。これは妻のセンスに軍配が上がったということで妻の候補の2つの中から決めることにする。あとは実際に生まれてきた赤ちゃんの顔を見てしっくりくる方で命名する。

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初めての胎動

生命の動き

妊娠中の妻のお腹を初めて触ったときのことである。最近、胎児がお腹を蹴り始めたというので妻のお腹を触らせて貰ったのである。膨らんだお腹の指定された辺りを恐る恐る触ってみる。触り始めてすぐに

「ポコっ」とお腹が動いたのである。

妻と私でそのタイミングの良さに顔を見合わせて驚き、私はその微妙でありつつも全く機械的でない生命感溢れる動きに感動したのだった。

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逆子君に必死の呼びかけ

逆子君何回転?

妻が妊娠8ヶ月である。7ヶ月のときの検診で初めて逆子状態になっていることが発覚する。この頃は出産予定日までだいぶ日数があるので心配ないと言われていた。それ以降妻が逆子体操などで対応した結果、2週間後の検診では元に戻っていて一安心。しかしその2週間後の検診ではまた逆子状態に逆戻りしていたのである。こうなると赤ちゃんはお腹の中で2週間の間に何回転しているのか分からなくなってくる。

この再度逆子になっていることが発覚したときの検診時は既に妊娠29週目だった。逆子が直るならこの週くらいまでだそうだ。この後は羊水の量が少なくなって逆子が改善されにくくなるのである。

帝王切開とは

このまま逆子状態だと帝王切開での出産になってしまう。妻は痛くないので帝王切開での出産でも良いかという気持ちもあるにはあるようだ。しかし逆子状態を改善して通常分娩で出産したいという思いの方が強いようである。私にしてみれば無事に産まれてくれればどちらでも良いのだが、帝王切開だと追加費用が発生するので逆子が直るなら直った方が良いのかなと言う気持ちである。

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『大丈夫やで』

レッグウォーマー

妻が妊娠8ヶ月になり年末に出産を控えている。そこで妻おすすめの『大丈夫やで』という本を読んだ。

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助産師のおばあちゃん先生が書いた本である。妊娠中から出産後、子供が1歳を超えるまでのことについて順を追って説明されている。実践的なことから精神的なことまで話題は様々である。例えば新生児の頃の章で説明されていた赤ちゃん体操だとか肩枕を我が家でも実践したのである。

この本によると冷えが妊婦の最大の敵だと言う。足の内側のくるぶしの一番高い所から指四本分上に「三陰交」というツボがある。女性特有の病気のほとんどはこのツボが冷えることで起こるという。

さっそくこの三陰交を温めるべくドラッグストアへレッグウォーマーを購入しに行く。可愛い絵柄入りのものもあったのだが機能性を優先して購入。税抜き398円。値段の割には高性能で妻曰く暑いくらいだということである。冷えが逆子の原因にもなるので暑いぐらいが適温なのではないだろうか。

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親になる実感

親になるということ

妊娠7ヶ月の妻が出産前後に必要なものを揃えに買い物に行ってきた。妻の母親と一緒に買い物をして色々と買って貰ったそうである。部屋の中にずらりと並べられた育児用品を見ていると段々と間もなく親になるのだという実感が湧いてくる。以前はそこら辺を歩いている子供を見ても何とも思わなかったのだが、最近では他所の家の子供まで可愛く見えてくる有り様である。

買って貰った育児グッズの中で妻の一番のお気に入りが熊の顔をデフォルメした赤ちゃん用の帽子である。冬用なので生まれた直後に頭が寒くないようにということだろう。妻の好みがこうも変わってしまうとはなかなかの驚きである。

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妊娠性痒疹問題の続き

妊娠性痒疹

妊娠7ヶ月の妻のお腹がかぶれたようにかゆくて仕方がないという。その影響で夜の睡眠にも影響が出ている。数日我慢している間に定期検診の日になった。この時の検診には私は仕事で同行出来なかった。

検診のついでに診察を受けたところやはり原因不明の妊娠性痒疹だったようである。だいぶ弱めのステロイド剤を処方して貰う。効果が出なければ再度受診するように言われる。案の定この塗り薬は3日間ほど使ってみても効き目がない。

土曜日に私も同行して産婦人科へ行く。予約なしでの通院だったので1時間ほど待ち時間が発生した。今度は前回よりも強めのステロイドホルモン剤を処方される。これで1週間以内に効果が出なければ皮膚科へ行くようにと言われる。

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名づけあれこれ

出生届は出産後14日以内

妻が妊娠7ヶ月で出産予定日が今年の年末の大晦日である。赤ちゃんの性別がほぼ判明したので名づけの本を2冊購入した。今から夫婦で子供の名前を考え始めるのだ。とりあえず届いた片方の本を読み終えたので実際に名前を考え始める。

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生まれてくる赤ちゃんは男の子なのだがまだ女の子の可能性も全くゼロではない。念のため男女双方の名前を考えることにする。まずは男女それぞれ5つずつほどの候補に絞る。その上で実際に生まれてきた子供の顔をみてしっくりくる名前に命名するのだ。

出生届は出産後14日以内に提出しなければならない。ただでさえバタバタするのが目に見えている時期なのにいざ名前が決まらないとなるととんでもないことである。今のうちから万全の準備を整えておきたいものである。書類不備や名前に問題があったりすると出生届が受理されないこともあるのであまりギリギリの提出は避けたい所だ。

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『おじいさんは山へ金儲けに』

絵本の絵本たる所以

妊娠7ヶ月の妻の胎教のために買った絵本が『しろいうさぎとくろいうさぎ』である。

 

絵も綺麗で切れ味のある単純明快なストーリーだ。何度か妻のお腹へ向けて読んでいたのだが流石に飽きてくる。大人になって絵本など読んだことが無かったのであまりにも短い話と少ない文字数に慣れることが出来ない。

この4ヶ月ほど後のことだが息子が無事に生まれてまだ妻の実家にお世話になっている頃である。まとめて絵本を10冊ほど購入する。その後も月に2冊のペースで絵本を新しく増やしている。今でも息子の毎晩の入浴前に絵本を読んでいる。

これだけ絵本を読むと絵本の絵本であることの宿命の片鱗にちょっとだけ触れた気分になる。0歳児向けの絵本などは絵しかないケースもある。しかしまだ妻のお腹に向けて胎教がてらと暇なときに読んでいるだけである。この頃の私には本物の絵本がまだ退屈だった。

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妊娠性痒疹

謎のかゆみ

妻が妊娠中で7ヶ月になる。その妻のお腹がかぶれたようにかゆくなったと言い出す。かゆみ止めの薬を塗るにしても妊娠中に使用可能なものなのかどうか分からない。ステロイドという成分が入っていると赤ちゃんの成育に問題が発生するケースがあるようなのだ。次回の定期検診が来週なので相談することにする。とりあえずはそれまで我慢することになった。

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妊娠中の不眠

妊娠中の不眠

妊娠7ヶ月目の妻が眠れなくて困っているという。妊娠に伴い仕事を休んでいて以前ほど体を動かさなくなった影響もあるようだ。また私のいびきと歯ぎしりがうるさくて眠れない日もあるという。どちらにせよ妊娠初期の頃は良く眠れていたので妊娠後期に入ったことが一番の原因なのである。

また私のいびきがおさまったと思ったら次はお腹の赤ちゃんがもぞもぞと動き出すという相乗効果も生まれているそうだ。充分に睡眠を取らないと子供の成育に良くないというプレッシャーがさらに妻の睡眠不足に拍車をかけている。妊娠中でトイレが近くなっていることやお腹が大きくなってきて寝返りが出来なくなっていることなど睡眠を妨げる要因も目白押しなのである。

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命名の儀

姓名判断

妻が妊娠7ヶ月目でようやく赤ちゃんの性別が判明した。そこで名前の候補を考え始めることにする。ネットで名前を入力すると画数から姓名判断できるサイトがあるのでいろいろとやってみる。のだがサイトの種類も様々でなかなかピンとこない。どうやら姓名判断にもそれぞれ流派があるようなのだ。埒が明かないので結局は名付けの本を購入することにしたのだった。

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という訳で本が届くまでは命名の儀は一旦保留ということになったのである。

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逆子問題勃発

赤ちゃんの性別について

妊娠7ヶ月目の妻の定期検診で子供の性別がほぼ判明する。私の母親に赤ちゃんの性別が分かったら報告するように言われていたので連絡を入れる。男の子であると思われることを伝えると”やはり”という反応だった。

自分の身の回りに男の子しかいないのでそんな気がしていたということである。後出しなので何とでも言えるのだが、”やはりそんな気がしていた”と”だと良い”と思っていたというのでは随分違う。結局は本音が不明なのだが、軽々しい発言をしないあたりが年の功ということなのだろうか。

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行動なき祈りは妄想、祈りなき行動は”暴走”

赤ちゃんの性別は?

今日は妊娠7ヶ月目の妻の検診だった。前回の検診では赤ちゃんが足を閉じていてまだ性別が分からなかったのだが今回は判明するはずである。車の中で待ちわびて待っていると妻が戻ってきていよいよ検査の結果が知らされる。検査の結果、男の子ではないかということだった。

“ではないか”とはどういうことなのかと妻に確認したのだが、医者は”ではないか”としか言わず断定しなかったそうだ。確かに生まれて来て性別が逆だったということもある話なので確実だとは言えないのである。

この会話の後で私がしばし無言になったということが妻を傷つけていた。もともとは私の女の子が欲しいという発言が原因である。私が不服とまでいかずとも若干残念がっていると妻は思ったようである。

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絵本とは

『しろいうさぎとくろいうさぎ』

妻が妊娠7か月目に入る。胎教のために購入した絵本『しろいうさぎとくろいうさぎ』が届く。ひとまず妻のお腹に向けて音読してみる。のだが驚くほど早く話が終わってしまう。絵本を読むということが久しぶり過ぎるのだ。何となく手持ち無沙汰な感じである。もうそろそろ終わりなのかなと思って朗読していると、実はそのページで終わりだったというあっけなさだ。

妻と二人で話した感想はこの話には”起承転結”が無いということだった。そうは言っても絵本はこれしかないので翌日もお腹の子供に向けて読み聞かせを行う。慣れてくると実はストーリーにしっかり起承転結があることに気づく。

白うさぎと黒うさぎが仲良くいつも遊んでいる。

黒うさぎの様子がおかしく何か考えているらしい。

白うさぎが何をそんなに考えているのか聞く。

黒うさぎ「君とずっと一緒にいたいんだ!

二匹のうさぎの結婚を森の動物たちが祝う。

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『しろいうさぎとくろいうさぎ』

胎教のための絵本

妊娠5ヶ月を過ぎると胎児に外部からの音が届いているという話である。そこで妊娠6ヶ月の妻の胎教のために絵本を購入する。『しろいうさぎとくろいうさぎ』という絵本である。

 

候補は複数あったのだが動物好きの妻の意見を採用したのだった。妻はこの本の綺麗な絵を気に入ったようである。妊婦がリラックスして読めて聞けるという点が胎児にとっても重要なので妻の意見を最優先にしたのである。

この絵本の対象年齢は4歳~5歳なので実際に子供に読めるのはだいぶ先になりそうだとこの頃は思っていた。しかし今では気にせずに1歳前の息子に読み聞かせている。絵本の中のうさぎに指先でタッチして遊んでいるので何らかの効果はあるのだろう。

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赤ちゃんの性別は?

赤ちゃんの性別

妊娠6か月の妻を産婦人科へ連れて行く。定期検診のためである。今回の検診で赤ちゃんの性別が分かる予定である。いつも通りに妻を病院に送って私は駐車場の車の中で待っていた。今回はいつもよりも検診時間が長くちょっと心配になる。

1時間ほどで妻が戻ってきたのだが、結果から言うと今回はまだ赤ちゃんの性別は分からなかった。原因はお腹の中で赤ちゃんが足を閉じているからだ。結局、性別の判明は次の1ヶ月後の検診までのお楽しみということになった。赤ちゃんの成長については問題なく順調ということで一安心である。足を閉じて性別をうやむやにするなど胎児にしてはなかなか芸達者なものだと感心したのだった。

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