絵本とは

『しろいうさぎとくろいうさぎ』

妻が妊娠7か月目に入る。胎教のために購入した絵本『しろいうさぎとくろいうさぎ』が届く。ひとまず妻のお腹に向けて音読してみる。のだが驚くほど早く話が終わってしまう。絵本を読むということが久しぶり過ぎるのだ。何となく手持ち無沙汰な感じである。もうそろそろ終わりなのかなと思って朗読していると、実はそのページで終わりだったというあっけなさだ。

妻と二人で話した感想はこの話には”起承転結”が無いということだった。そうは言っても絵本はこれしかないので翌日もお腹の子供に向けて読み聞かせを行う。慣れてくると実はストーリーにしっかり起承転結があることに気づく。

白うさぎと黒うさぎが仲良くいつも遊んでいる。

黒うさぎの様子がおかしく何か考えているらしい。

白うさぎが何をそんなに考えているのか聞く。

黒うさぎ「君とずっと一緒にいたいんだ!

二匹のうさぎの結婚を森の動物たちが祝う。

この話の教訓とは

しかし余りにも単純な話である。童話や昔話には何か教訓のようなものがあるというのが私の固定観念だった。自分のくわえている肉を守ろうとして他の犬に向かって吠えた犬はその肉を失う。他の犬だと思ったのは川に映った自分自身だったからで肉は川を”どんぶらこ”という訳だ。大きな箱には災厄が小さな箱には大判小判が”ざっくざく”とかである。

そこでこの『しろいうさぎとくろいうさぎ』について少し調べてみた。この本が出版されたのは1950年代のアメリカ合衆国である。その時代の白黒というと人種のことなのだ。

話が良からぬ方向にこじれそうだったので単純に絵が綺麗で話の筋が通っている良い絵本だということにしておく。また絵本というのは紙の材質が良いのだということにも感心した。とりあえず胎教のためお腹の赤ちゃんに向けてしばらく朗読してみようということになったのである。


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