赤ちゃんの性別は?
今日は妊娠7ヶ月目の妻の検診だった。前回の検診では赤ちゃんが足を閉じていてまだ性別が分からなかったのだが今回は判明するはずである。車の中で待ちわびて待っていると妻が戻ってきていよいよ検査の結果が知らされる。検査の結果、男の子ではないかということだった。
“ではないか”とはどういうことなのかと妻に確認したのだが、医者は”ではないか”としか言わず断定しなかったそうだ。確かに生まれて来て性別が逆だったということもある話なので確実だとは言えないのである。
この会話の後で私がしばし無言になったということが妻を傷つけていた。もともとは私の女の子が欲しいという発言が原因である。私が不服とまでいかずとも若干残念がっていると妻は思ったようである。
行動なき祈りは妄想
私としては女の子の方が可愛いそうだからどちらかと言えば女の子が良いというレベルだった。このとき私がしばし無言になったのは男の子と過ごす未来を頭の中で思い描いていたからである。
女の子と過ごす未来は姉も妹もいない私にとっては想像し難い。女の子の場合は妄想でしかないのだが男の子の場合は現実的である。自分のことを思い出せば良いのである。そんな未来を思い描いていた私の無言を妻は私が残念がっていると思ったのだった。子供の性別というデリケートな問題は妊婦の情緒に悪影響を及ぼすので軽々しく口にするべきではなかったのかも知れないと思ったのだった。