近所の公園へ
もうすぐ2才になる息子を連れて近所の大きめの公園へ行く。保育園で一時預かりして貰った時に出かけたと思われる公園である。保育園からの言づてメモの通り、息子は坂の昇り降りがまだ一人で出来ないので地面の上に造られたデコボコゾーンではまだ遊べないようだった。ここは木で作られた迷路や遊具もたくさんありなかなか立派な公園である。子供も息子よりも小さいのから小学生くらいまで幅広く訪れている。
ナンパ!?
息子はまだ遊具でも遊べないのでサッカーをしている子供の近くに行って叫んだり、走り回っている子供を見ては吠えたりとそんな感じである。時折落ちている葉っぱに興味を示したり、砂を手で拾ってはらったりとそれぐらいである。後は走り出して公園の外に行きたがるのをセーブすると。
そうこうしている間に自転車に乗った女の子がやって来る。年の頃は小学校に入るかどうかくらい。独り言のように我々に向かって何かしゃべってくる。自転車の手放し運転がどうのこうのと。私も人見知りなので首を傾げているとその女の子はいきなり息子に正面から抱き着いて抱きかかえてしまったのである。どうやら初めから息子に話しかけていたようで「私この子と遊ぶ。この子可愛いから」と周囲の友達に言って息子を連れ去ってしまう。息子は息子で抱きかかえられているので女の子の肩に手をかけ抱き着いているような姿勢である。息子の顔は微妙なちょっと緊張の面持ち。
女の子はそのまま息子を滑り台の上まで強引に運んでいく。落ちそうな感じでも無かったので、私も黙って見ていたのだが大胆なことに女の子は滑り台の最上部で息子を押し倒したのだった。何と!と思っていると息子の胸をトントンとあやしているような感じ。そのまま見守っていると息子を滑り台の滑る部分へ運んでいく。まさか!と思う間もなく息子をスーッと滑らせてしまう。
息子は私の膝に乗って滑り台を滑ったのが数回、その時でもちょっと驚いた表情をしていたくらいだったので、一人で重力に引かれるまま滑り降りるのは初体験である。「ヒェーッ」と叫びながら息子は滑り降り、私が下でキャッチ。泣くかと思えばそうでもない。これで息子も滑り台で滑れるようになったのだろうか?